しめ縄奉納裸参り:鬼神社(弘前市)
2009年 02月 02日
今年は、1月26日でした。
実は、かねてから1度は見てみたかった弘前市鬼沢地区の「しめなわ奉納裸参り」。
この日は仕事がちょうど休みだったので、同僚と一緒に行ってきました。
はりきって出掛けたけど、決してふんどし姿の男性を見たくて行った訳ではないですよ(笑)
鬼沢地区の「鬼神社(きじんじゃ)」。
“鬼”を祀った神社です。
その昔、この地区の農民たちが農作業に使う水に困っていると、大人(おおひと=鬼)が現れて、
水を引いてくれたそうです。
そのため、この地区には“鬼”を祀った神社があるとのこと。
“鬼”は昔話では人間の敵ですが、この鬼沢地区ではありがたい存在。
鬼神社の鳥居の「鬼」の字。
よく見ると、鬼の字の上の「ノ」が無いのが分かりますか?
ツノがある敵ではなく、ツノがない良い鬼、ということだそうです。
この地区は、節分の時にも「鬼は~、外」とは言わないで、「鬼は~、内」なんだって。
さて、いよいよ始まった「しめ縄奉納裸参り」。
まずは、水垢離(みずごり)をして体を清めます。
読んで字の如く、水で垢を離す(=清める)のです。
水垢離をしている方たちの口元を読むと → 勘ですが(笑)
「しゃっけぇ~」と叫んでます、絶対に。 ※しゃっけぇ~=冷たい。
極寒の中の、いわゆる水風呂w 修行ですよね(((;゚;Д;゚;)))
水垢離する男性たちを、近所の小学生たちも応援。
「頑張れ、頑張れ」。地元のおじちゃんやお兄ちゃんを励まします。
写真は撮れなかったけど、実はこの桶に周辺の雪をすくって入れていましたw
ますます水温が下げられていくなんて、いじわる(笑)
水垢離が終わったら、次はしめ縄を担いで町内を練り歩きます。
赤い鳥居をくぐって、
ズン、
ズン、
ズン、
ズン、
岩木山の登山囃子「サイギ、サイギ、…」に合わせて。
そして最後に、神社にしめ縄を奉納。
弘前市の無形民俗文化財に指定されている、歴史ある伝統行事。
約400年も受け継がれているんですって。すごいね
この地区に住む同僚に、わたしから素朴な質問をしてみました。
「裸参りの日って、参加者はみんな会社休んでるの? 伝統行事だから、会社は許してくれるもの?」。
すると回答は、「農業してる人がほとんどだから、(冬は)大丈夫なんじゃない?」。
ほほお、なるほど。そうですよね。
この「しめなわ奉納裸参り」は、五穀豊穣を祈る行事でした。
ちなみに、こちらも見て見て。
鬼神社には、入口の鳥居の字のほかにも注目するべきところが。
神社に飾られている、この農耕具。
超BIG!!
実は、昔の大人(おおひと)が使ったと言われる、ビッグサイズ農耕具なのであります。
そして、グリーン色の目の狛犬。
なぜにグリーンなんだろ。気になる、気になる。